私が免許を取ったとき

もうかれこれ17年前に取得した普通自動車免許。今でこそトラックの運転もお手の物ですが、当時はまったく

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私が免許を取ったとき

Last update 2010/05/12 23:35

 

 

おそらく免許取得にあたって、誰しもが心に潜むわだかまり(?)が、免許取得後、ちゃんと車を運転することが出来るのか不安・・・ということではないでしょうか。
中には免許取得と同時に遠出する強者もいることでしょうが、今現在私の友人・知人で免許取得にむけ教習所通いしている友人たちを見ると、昔の私と同じように不安に駆られているようです。

このページでは、そうした不安を払拭するためには、実際の体験談を載せるのが一番だろうと、私の過去の経験や思い出を載せていこうと思っています。
現在、私はトラックの運転を生業としていたせいもあり、運転に関してはタクシーの運転手や、教習所の教官が赤子に見える程のテクニックを身につけると思っていますが(なにせ、トラックはでかい!普通車なんぞ、私から見れば軽自動車とそう変わりない)、免許取得当時の私は、庭から出るのも憂鬱になるぐらいのビビりでした。

免許取得当時の私

私が免許を取得したのは、今から約17年前のでした。
私の世代は、最も同年齢の人数が多い世代で、さらに専業主婦がこぞって免許取得に動いていた時期で40~50代の女性も非常に多かったです。
そんなこともあって当時の教習所もごった返していました。
教習所についての話は別の機会に譲るとして、何とかそうした技能教習の予約を取るのも大変な時期ではあったものの、卒業し免許取得にこぎ着けたわけですが、多くの友人たちが免許取得後、即あちこちドライブに行くのに比べ、私は完全にビビり。
もう、庭から一人で出ることすら怖くて出来ない状態でした。

庭から出るだけで大変!

何も大げさではなく、当時の私の駐車場は初心者にちょっと難しいテクニックをようするような場所にあり、また家の周りの道はどれも4mぎりぎりで、互いに交差するのも苦労するような状況だったので、当時の私としては庭から出ると同時に大きな壁を乗り越えて、さらに帰宅したなら帰宅したで、駐車場に苦労して停めるという壁があるという、今思えば何て事無いようなことでも当時は非常に憂鬱にとらえていました。

そんなとき、私と一緒に教習所に通い、また一緒に免許取得のために試験に受けに行った友人が、彼の父親の車に乗って私の家に遊びに来ました。
まだお互い免許を取得して1ヶ月以内のことだったと思います。

玄関を開けると、ど~んと彼の親父さんの車が止めてあり、照れ笑いしている友人がたっていました。
全然おかしなところも、不思議なところもないわけですが、当時の私としては開いた口がふさがらないほどびっくりして(たかだか3キロ程度の道のりなのに!)、「すごい!」しか口に出てきませんでした。
おそらく、その日の夜はちょっと悔しくて眠れなかったと思います。(笑)

笑い話でもなんでもなく、当時の私にとっては車を運転するということは、一大イベントだったのです。

見知らぬ土地へ

当時は、免許を取ったものの車には乗らないだろうと。(笑)
なにせ10キロ程度の場所には平気で自転車で行っていた(当時の教習所も、家から5キロあり自転車で通っていた)し、別に車が無くても十分生活に支障がなかったのです。

事実、初めて高速道路に乗ったのは、3年後でしたし、私が初めて車を購入したのは、30歳近くになってからでしたし。

ただ、このまま何もしなければ、どんどん運転することに対して恐怖心が増してきてしまうだろうと。なので、夜、道がすいてくる時間を見計らって親父の車(ブルーバード)で、少しずつ練習していました。
はじめは庭の周りや、たんぼ道をぐるぐる回っていただけでしたが、だいぶ慣れてきた(ような気がした)ので、近所の国道へ合流してみることを思い立ちました。

内心はどきどきしてたと思いますが、「余裕。余裕」なんてブツブツつぶやいていたと思います。(笑)
と、案内標識を見ると「この先渋谷」と書かれている!?

当時の私は、渋谷は恐ろしく遠くにあり、またこのまま道を走っていると強制的に(?)渋谷に着いてしまう!と思いこんで、「余裕。余裕」が「やばいよ。やばいよ(タモさん)」に変わっていました。

国道に合流してたった2キロ。
すでに、どうやって家に帰ろうかあわてふためく私・・・。
実は、このあととんでもない目に・・・。

ここはどこ?

「どこかでUターンしないと!」
あわてふためく私。
この国道は2車線の道路で、しばらく別の国道にぶつかることもないため、当時の私はどの信号機の交差点も小さくて細い道につながっているように見え、「次の交差点で!」といいながらも、「あぁ、なんか細そう・・・」なんて理由つけて、次へ、次へとどんどん渋谷に近づいていきました。

ようやく、よしここで曲がろう。
と決心し、国道から離れることになります。

1.私の頭の中では、交差点を左折。
2.どこかでUターン。
3.再び同じ交差点に戻り、今来た国道を逆に走る。
4.家に着く。

この4ステップを思い描いていました。
ところが、当時の私では、よほど広い場所でないとUターンできない程のテクニックでして(夜で真っ暗だし)・・・。
交差点と同じように、「あ、ここも無理。ここも無理・・・」なんて今度は広い場所探し。

結局広い場所を見つけられなかったので、道を「コ」の字に曲がっていけば、先ほどの国道にぶち当たるだろうと。
2車線もある国道、どんな運転初心者であろうと見失うわけ無いと。

頭の中で、ここを曲がったから今は南を向いていて・・・なんて思っていましたが、その方向感覚は間違っていなかったのですが、実は先ほどの国道は高台にあり、なんといつの間にか国道をくぐってしまってそのまましばらく走ってしまったようです。
ようやくおかしいことに気がつき、再びUターンし、今来た道を戻ります。
と、また国道の下をくぐって(何しろ国道は数十メートル上、ちょうど山と山に国道が掛かっていて、山の麓(ふもと)を往復している状況)しまい、いくら走っても国道にたどり着けない!

「いったいここはどこ!?」

初の違反?

もう、そのときの私のパニックさときたら、今振り返れば「バカだなぁ」なんて笑えますが、当時の私は冷や汗はかいてくるわ、道も知らない見知らぬ土地。
とりあえず、明かりがある方向に行けば何かしら標識が出ているだろうと。
たどり着いたのが駅。
しかも行き止まり。
さらにパトカーが止まっている・・・。
もしかしたら、あまりのダメさかげんに捕まるんじゃ・・・。

助けてください!

このあとも、どこかの畑道に突っ込んでしまい200mぐらいスーパーバックしたり、あっちこっちをうろうろしたりを経験し、もうダメだと。
もう二度と家に帰れない。これは誰かに仕組まれた罠だ。と・・・。
なんであんなに大きな国道にぶち当たらないんだろう。と・・・。

げっそりした顔で、もう誰も居なくなったコンビニもどきを見つけ、中にいたおばちゃんに声をかけました。
すいません・・・。助けてください・・・

脱出

訳を話すと、快く道を案内してくれました。
ここは谷になっているから、見知らぬ人が入り込むと、国道にどうやって出るかわからないかもしれない。」といっていました。
実は、このお店は国道に出るための交差点から200m程度しか離れておらず、「ここをまっすぐ行くと交差点だから、そこが国道だよ」程度のアドバイスで、今までの苦労はなんだったんだろう。と思う程度ぐらい簡単に国道に出ることが出来ました。

もう17年ぐらい前のことですが、かすかに当時の記憶を覚えており、それから7年後程度にその迷った場所を仕事で往復することとなるのですが、「ああ、当時迷ったのはここだったのか」。なんて。

こんな感じで、私の車に関する苦労話は、いくらでも。(笑)
あまり悲観的な内容でも、逆に路頭に迷わせるだけかもしれないので、より実践的な運転テクニックも含め、このサイトで公開していこうと思っています。

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