方向転換の仕方・コツ
Last update 2011/06/20 16:17
技能試験で技術的に難易度が高いのが、方向転換と縦列駐車でしょう。
方向転換とは、いわゆる車庫入れです。
ただ、きっちり入れるのではなく、あくまで方向転換ですから曲がってもかまいませんし、それほど気合いを入れなくても大丈夫です。
どうしても方向転換・バックが苦手だという人は、
かんたん駐車マニュアルを参考にしてください。
方向転換とは
二俣川試験場において、方向転換をやる機会は路上試験のあと、点数が残っているときです。
また、限定解除の時も方向転換がコースに組み込まれています。
縦列駐車と違って、入れ終わったあとに「入りました」といわなくてもかまいません。
以下は、方向転換における注意点です。
注意点・ポイント
- 方向転換する場所になにか障害物がないか確認する
- 方向転換する前は、必ず左右後方を目視して、安全確認をする
- シートベルトははずしてかまわない
- 窓をいっぱい開けて、顔を出せるようにしておく
- 駐車ランプはつけてもつけなくてもかまわない
- 必ず一度は、窓から顔を出し後方確認をする
- 同じように反対側も振り向いて目視する
- 縁石に乗り上げたらその場で試験中止
方向転換する前に、ちらっと車を入れる場所を黙視して、なにか障害物がないか確認しないと減点対象になります。
詳しくは、下の方向転換の仕方を参考に。
コツ
私はトラックを運転していたのですが、トラックの場合4tスーパーロングになると7mを超えるし、、振り向いても荷台しか見えないので、車庫入れに関しては普通車の比ではありません。
車庫も、運転席から降りられなくなるぐらいギリギリの狭さなので、徹底的に鍛えられました。
なので、方向転換なんぞは私から見ればS字クランクのように得意中の得意(ってわけでもないけれど)なわけですが、なかなかどうして、こういうテクニックは経験がものをいう世界なので、ちょっと練習したり文字やVTRで説明されてもなかなか理解しにくいかもしれません。
さて、方向転換、もしくは車庫入れのコツですが、普通車用の車庫は最低でも横2.5m、縦5.0mの幅があります。
だいたいは、横3.0mぐらいあるかもしれません。
普通車の幅は1.7m程度なので、よっぽど寄せすぎない限りははみ出ることはありません。
なので、基本としては片方どちらか見やすい方をサイドミラーで確認しながらバックすれば、成功するはずです。
たとえば、スーパーの駐車場を考えてみます。
私の場合は、右にバックして入れる場合は必ず右隣に車が止まっているような場所をあえて選びます。
バックするときはとなりの車の左前にぶつけるような感じで下がってきます。
で、後輪と右隣の車の左前方がすれすれになるようにバックしていけば、逆側(左側に車が止まっていても)は絶対にぶつかりません。
(もちろん、恐ろしく狭い駐車場だったり、左隣の車から人が乗り降りしている場合は除きますが・・・)
このことを頭に入れて下がれば、駐車場では一発で入れることが出来るはずです。
逆に、右、左と左右のミラーを交互に見ながら入れようとすると、慣れた人でも難しいです。
方向転換の仕方
方向転換とは、いわゆる車庫入れです。
難しそうに感じますが、実際には道も、入れる場所も意外と広いので、慌てなければうまくいくはずです。
とはいえ、試験という状況と、失敗してはいけない。というプレしゃーで実力を発揮できないかもしれません。
そこで、今回は方向転換のコツを紹介します。
頭の中で以下のコツを思い浮かべながら落ち着いて実行すれば、まず失敗はしないでしょう。
どうしても不安だ。という人は、
かんたん駐車マニュアル
などを参考にするといいかもしれません。
左の画像は、入れる場所が向かって右にある場合です。
進入するときは、右ギリギリに直進していきます。
進入する場所に、人や物が落ちていないか通過するときに目視します。
縁石がちょうど真横に並んだら、ハンドルをわずかに左に切ります。
そのまま止まるか止まらないかの速度で進みます。
車の先端が、前方の縁石に重なったらハンドルをまっすぐにもどしながらブレーキをかけ停止します。
この辺は曖昧でかまいません。このぐらいかなぁ。程度でも余裕で成功します。
また、停止したらサイドブレーキを引き、AT車ならPに、MT車ならニュートラルにし、窓を全開にしてシートベルトをはずします。
シートベルトははずしてもはずさなくてもかまいませんが、はずした方が窓から顔を覗きやすくなるので、はずしておいた方がベター。
車の先端と、縁石の重なりは、左の図のように運転席の窓の角と、前方の縁石が重なったあたりぐらいです。
あまりきっちりしなくても大丈夫です。私の場合、全然手前で停止してしまったのですが、余裕でクリアできました。
左右後方の安全確認をし(重要!)、ギアをバックに入れそのままバックしていきます。
ハンドルはまっすぐのままです。
またバックするときは、車内ミラーやサイドミラーだけでなく、きちんと振り向いてください。
特に今回のように右側にバックする場合は、顔を出して縁石の角の位置を確認を1度くらいは行いましょう。
だいたい後輪が縁石を通過したあたりで、ハンドルを右いっぱいに切ります。
もし、この縁石との距離がギリギリなら、左側は必ずはみ出ることはありません。
バックしながら感覚的にハンドルを直線にもどしていきます。
だいたいハンドルがまっすぐになったぐらいまで下がったら、バックはそこまで。
ギアをニュートラルかPに入れ、サイドブレーキを引きシートベルトをして窓を閉めます。
左ウインカーを出したら、左右後方の安全確認をしてそのまま前へ出ます。
左へバックする場合
左へバックしていく場合も理論的には同じです。
ただし、右の場合に比べ縁石の角と後輪との位置を把握できないので、左へバックする場合は進入する場所のサイドに立っているポールを目安にします。
右の場合と同じように、進入する側(今回は左)ギリギリに入っていき、縁石と自分の位置が重なったあたりで少しハンドルを右に切ります。(時計回り)
そのまま車の先端と縁石が重なる程度まで前進していき、重なったらハンドルをまっすぐにもどしながらブレーキをかけ停止します。
窓を全開にし、シートベルトをはずしたら安全確認をし、バックしていきます。
この辺までは右にバックする場合と同じです。
右の場合と違って目安になるものがないのですが、ポールの端が車の後部のフレームに隠れたらハンドルを左いっぱいに切ります。
あとは、右と同じように一度ぐらいは窓から顔を出して後方を確認し、安全確認をしていることをアピールします。
切り返しについて
1回目の切り返しについては、減点対象にはなりません。
切り返しとは、バックを途中でやめ、少し前進するなりしてバックをやり直すことですが、切り返しについての制限は特にないようです。
ちょっとだけ前進してやり直してもいいし、最初からやり直してもかまいません。
ただし、切り返して再びバックするときは、必ず左右後方確認といった安全確認を必ずすること。
方向転換や縦列駐車は、技術的には難易度はそれほど高くありませんが、この安全確認で減点してしまう人が非常に多いので注意が必要です。
2回目以降の切り返しは減点対象になります。
また、4回切りかえしたらその時点で試験は中止です。
今まで免許を持っていた人であれば、方向転換で切り返すことはほとんど無いでしょう。
ただ、左側に進入口がある場合(今回の例では後者の方)は、ミラーで進入口の隅が見えないので、縁石に乗り上げないよう注意が必要です。
もし、バックしている途中で進まなくなったら、タイヤが縁石にぶつかっている可能性があるので、一度少し前進して切りかえした方がいいかもしれません。
縁石に乗り上げた場合も、その場で試験中止になります。
動画で車庫入れ(方向転換)のコツを知りたい方は、
かんたん駐車マニュアルを参考に。
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