合宿とは
Last update 2010/05/12 23:27
自動車や自動二輪の免許取得といえば、近所の教習所に通って・・・というのが一般的な方法だと思います。
私がはじめて自動車免許を取得したのは、平成2年の頃で、平成2年3月~9月までかかりました。
当時はバブル全盛期ということで、一斉に主婦たちが免許取得に走った時期と、団魂の世代の2世代目で最も人口が多い世代の二条件が重なり、教習所はどこも常に生徒でごった返していました。
今でこそ教官は優しくなりましたが、当時は常に罵声を浴びせられたりと、慣れない車の運転にくわえ、教官のしごきにも耐えなくてはならず、非常に教習所に通うのは苦痛だったのを覚えています。
私の場合、教習所に通ってから半年もかかったのですが、東京の専門学校に通いながらというのと、日曜は休みという今では考えられない教習所、なぜか自宅から遠い教習所を選んでしまったため、卒業するのに時間がかかってしまいました。
なにせ専門学校には片道2時間半かかる場所にあったので、教習所に行くには専門学校の授業をさぼらなければならず、しかも、キャンセル待ちの為にわざわざ足を運んだりと、非効率きわまりない教習生活を送っていました。
私が教習所に通ってた頃は、順調にいけば20万円以下で免許取得できる時代で、AT免許もなかったし、今では普通に見られる女性の教官なんぞほとんど居ない時代でした。
私と同じ頃免許を教習所に通いながら取得した人にとっては、教習所通いは苦痛の何者でもなかったでしょう。
合宿とは
さて、私がはじめて教習所に通ってた頃も、合宿というものは存在していました。
学生たちが夏休みを利用して、最短で免許を取得する合宿。
そんなイメージは当時からありました。
ところが、この合宿、実際に世間で知られるようになったのは、私が教習所に通ってた年号が平成に変わったあたりからちらほら聞かれるようになったシステムのようです。
というのも、少子化の影響もあり今ではどの教習所も生徒確保のために躍起になっていますが、バブル時代は宣伝しなくても生徒が来る状態でした。
が、実際は、教習所の全盛期は今から25年ぐらい前。私が教習所に通ってた頃よりさらに7~8年前あたりだったようで、このころはほんとどの教習所も生徒数が多くウハウハ状態だったようです。
ところが、徐々に生徒数も減り始め、特に地方の学校はその影響が顕著で、宿泊費を犠牲にしても(合宿は宿泊費もがっこうもち)日本中から生徒を募集しなければならない状況になってきたと。
たとえば、今回私が合宿として選んだ友部自動車学校は、茨城県の学校ですが学校自体は非常に巨大な敷地ではあるものの、地元の生徒だけではなかなか厳しいものがあると思います。(この辺は別のページで動画で紹介します)
都心や関西、名古屋、北九州といった場所にある学校のほとんどが合宿を募集していないのは、合宿をしなくても充分生徒が確保できるためだそうです。
逆に言うと、合宿を募集しているところはそうでもしないと生徒が確保できない。という問題を抱えているとも言えそうです。
合宿のメリット
さて、合宿のメリットとはなんでしょう。
実際私が合宿に参加して感じたこととして、
- 最短で卒業できる
- 教習費用が安く済ませることができる
- 旅行気分を味わえる
- 都心に比べ道がすいているので、路上教習が楽
と言うことがあげられると思います。
以後、詳しく一つずつ解説していきます。
逆にデメリット(?)としては、
- 1~3週間ほどまとまった休みが必要
- 自由行動が限定される
- ホームシックになる(笑)
- 暇・・・
というとこでしょうか。まぁ、この辺も詳しく解説していきます。
最短で卒業できる
上は実際の私が合宿に参加したときの時間割です。
私の場合、中型自動車免許取得用の合宿に参加したため、学科が免除なのと、技能授業が仮免前の最低7時間、路上教習が最低8時間受けなければならず(法律で最低授業時間が決められている)、1週間で合宿が終了してしまいました。
黒く塗りつぶされている部分が授業で、赤丸で囲まれている部分が適性検査と検定試験(仮免用の技能試験と、卒業検定)になります。
10月20日から合宿に参加し、27日に卒業検定を終了して合宿の終了になります。
さて、この時間割を見ると、黒く塗りつぶされた時間は1日1~4時間程度しかなく、中型自動車免許であれば、最低15時間の技能教習で卒業できるため、1日5時間乗車すれば最短3~4日で卒業できるんじゃないか。と思う人もいると思います。
実は、1日に技能教習ができる時間は法律で決められていて、仮免取得前の構内教習は1日最長2時間。
路上の技能教習は1日最長3時間(ただし、間に1時間以上の休憩を最低1回とる)となっています。
つまり、7日間かかるといっても、この時間割が最も最短のペースとなるわけです。
さらに、修業検定(仮免所得用の試験)に合格すると、最寄りの免許センターに仮免許を発光してもらうことになるのですが、これが教習所に届くのが4時ぐらいなので、修業検定に合格してもしばらくは路上に出ることができない。ということになります。
まぁ、普通自動車免許の場合は学科を受けなければならないので、こうした時間も無駄にはならないと思いますが・・・。
この時間割は、合宿参加初日にもらえます。
どういうことかというと・・・
ほぼ100%ハンコがもらえる
ということです。(笑)
実際に教習所に通ったことがある人ならわかると思いますが、教習所に通って何が一番不安かというと、技能教習でハンコがもらえるかどうか・・・です。
まだ教習所未体験の人にはわからないかもしれませんが、実は単に教習所に通うだけでは卒業できません。
あまりにも運転がヘタだったり、教官の機嫌を損ねると(?)、技能教習をしてもハンコをもらえません。
そしてこのハンコがもらえないと、せっかく出席(しかもお金を払って!)した技能教習が全く無駄(実際にはちょっと車になれるから完全に無駄ってわけじゃありませんが・・・)になります。
私が教習所に通ってた頃は、授業が忙しかったり技能の予約が取れなくて1週間とか10日間教習所に行けない日が続くと、「ちょっと日にちが開きすぎだなぁ~」なんて言われてハンコを押してくれないことが、ままありました。
なので、このほぼ確実にハンコがもらえる合宿というのはかなり魅力的なはずです。
まぁ、普通自動車はどんな感じなのかは詳しくはわかりませんが、中型や大型自動車免許であればほぼ100%確実にこの時間割通りに卒業できます。
仮免(修業検定)や卒業検定もほぼ落ちることはないでしょう。
また、通学の教習所だと技能教習は、毎回予約(しかもなかなか空きがない!!!)しなければなりませんが、合宿の場合は毎日乗車する事ができます。
教習費用が安く済ませることができる
上の最短で卒業できるというのと同じぐらい魅力的なのが、この教習費用を安く済ませることができるということになるでしょう。
上の項目とかぶるのですが、ほぼ毎回ハンコがもらえる(授業を落とすことがない)ということは、逆を返せば技能教習用の費用を最安値で済ますことができると言うことです。
私が教習所に通ってた頃は、技能教習1時間あたり2000円(確か当時2000円だったと思います)を支払っていました。
つまり、ハンコがもらえないとその分よけい技能教習を受けねばならず、当然その分教習費用もかかります。
さらに、私の近所で中型自動車の教習を実施している学校は、電車やバスを使わないと通学できないため、教習所に通う場合は教習費用とは別の料金が発生します。
食費もホテル代も無料!
実際には無料とは言わないんでしょうけれど、実は合宿の料金は3食の飯代と、ホテル等の宿泊料金が込みの値段になります。
私が参加した中型自動車免許の合宿料金は21~23万円になりますが、これは合宿ではなくても通学の場合も同じ料金がかかります。
私が宿泊したホテル1泊を仮に3食付きで7000円とすると、7000円×7日間=約5万円。
つまり、実際には教習用の費用は16~18万で済むと言うことになります。
さて、これ以外にも色々な合宿のメリットがあるのですが、長くなったので次のページで詳しく書きたいと思います。
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2010/05/12 23:27 | | |